避難所を利用するために1枚の書類が必要になります
あま市防災ネットのヤマシタです。災害が発生し、その被害程度によって災害を各戸で乗り切る事が難しい或いは危険と判断された場合、避難所が開設されます。
大きな震災や長期間の避難所生活が必要となれば避難所は雨風を凌げる場所という目的以外に電気・ガス・水道といったライフラインや物流が壊滅した地域には生活するために必要なものが各戸復旧が完了するまでの間一時的に得られる場所にもなります。
こういった避難所での生活、避難所での物資の受け取りには利用者の把握は欠かせません。
愛知県では利用者の把握しやすくするため各世帯(仕事や学校などで家族と離れる時間が多い場合は各自)が1枚の書類を利用する避難所への提出を必要(地域によっては推奨)としています。それが避難所利用者登録票です。
また英語版、ポルトガル語版も用意しました。この記事の最後にファイルのダウンロード先をご案内させていただきます。(誤解を受けやすいお話をこの後に書きましたのでそちらも読んでからファイルのダウンロードへ進んで下さい)
よく誤解を受ける話として「避難所利用者登録票は避難所生活をする人だけが書く必要があるか」というとそうではありません。
例えば、こちらの記入欄を御覧ください。
そこでこの避難所利用者登録票が要になってきます。この用紙には滞在を希望する場所の他に自宅の被害状況、家族全員の安否情報の公開といった記入欄もあり遠方へ一時避難したかどうかも地域や行政で確認する事が可能です。地域の住人が生存しているかどうか、行方不明者がいないかどうかの情報というのは地域救助活動を進めるための判断として一刻もはやく必要になります。だからこそ大規模災害時は特に避難所へ早急に提出しておく必要があります。
避難所利用者登録票はいつ書くの?誰が受付をするの?
避難所利用者登録票は避難所の受付で用紙を渡されて記入されます。しかし大きな災害になればそれだけ多くの人が避難所に押し寄せます。それも我先にと。
そんな大勢の方が押し寄せた避難所で設備された避難所運営キットからこの避難所利用者登録票を取り出し、押し寄せた方に漏れなく一人一人書いてもらい、さらに内容確認もその場でするという手続きが必要なのですがこれは行政ではなく地域住民の役目となります。
愛知県や市区町村の職員は避難所の運営以上にやらなければいけない事が大きな災害時には山積みになるため、避難所の運営は住民の中で出来るようにこの避難所運営キットを設備しています。
受付をスムーズにするために『今』出来る事
市民が協力しあって登録作業をスムーズに行うために今のうちから地域住民となる皆さんの間で出来る事があります。
それは避難所利用者登録票を今のうちに書いて日頃持ち歩くカバンや非常用持ち出し袋の中などに入れておく事です。
実はこの避難所利用者登録票は家族の名前や生年月日だけでなく怪我や病気、障害やアレルギー、避難所運営に協力出来る技術や資格など先に書いておける内容は数多くあります。
1〜2分で書けるような量ではありません。だからこそ『今』書いておく必要があります。
避難所利用者登録票はどこで手に入れるの?
避難所利用者登録票はあま市が配布しているあま市避難所運営マニュアル【様式集】の51ページと52ページを両面印刷したものになります。
全90ページあるこのPDFファイルの中から2つのページを選んでプリントする事も大変という方もいらっしゃいますのでこの2ページだけ取り出したデータをご用意いたしました。
全90ページあるこのPDFファイルの中から2つのページを選んでプリントする事も大変という方もいらっしゃいますのでこの2ページだけ取り出したデータをご用意いたしました。
また英語版、ポルトガル語版も用意しました。この記事の最後にファイルのダウンロード先をご案内させていただきます。(誤解を受けやすいお話をこの後に書きましたのでそちらも読んでからファイルのダウンロードへ進んで下さい)
避難所生活しなければ書かなくてもいいの?
例えば、こちらの記入欄を御覧ください。
滞在を希望する場所の最後に避難所以外の場所という項目があります。被害規模も小さい災害であればほとんどの家庭が自宅滞在になりますし、ライフラインも物流も無事或いは軽度の被害で復旧も早いかと思います。このような状況であればご近所さんが無事でいるかどうかもすぐにわかるため地域コミュニティとして破綻する事はありませんし、避難所運営が必要になる可能性も低いでしょう。
しかしほとんどの家が地震で全壊や半壊といった住める状態でない場合、水害で大規模な浸水や流失被害があった場合、ほとんどの家庭が避難所や安全な地域に住む親戚などの家へ避難します。こうなると地域コミュニティは破綻しご近所さんが無事なのかどうかすらわからなくなりますし、避難所の運営が安否確認にも繋がる重要なものとなってきます。そこでこの避難所利用者登録票が要になってきます。この用紙には滞在を希望する場所の他に自宅の被害状況、家族全員の安否情報の公開といった記入欄もあり遠方へ一時避難したかどうかも地域や行政で確認する事が可能です。地域の住人が生存しているかどうか、行方不明者がいないかどうかの情報というのは地域救助活動を進めるための判断として一刻もはやく必要になります。だからこそ大規模災害時は特に避難所へ早急に提出しておく必要があります。
限られた物資を分配する際にも役に立ちます
災害規模によっては物資を全国から被災地に集め分配していく必要が出てきます。一人一人の声を各避難所がまとめ、何をどれだけ必要かという数字を出していく際にもこの避難所利用者登録票がどれだけ集まっているかが判断の材料になります。
避難所利用者登録票を出していない人が物資が来たと避難所に殺到したら…。
必要な人への優先順位がつけにくい物資の配布、本来必要な人へ渡せなかったという事にならないためにも避難所以外での避難でも提出は必要です。
記入例がこちらになりますので参考にして下さい。
(クリックすると大きく表示する事ができます)
以下のダウンロードのボタンをクリックするとダウンロードページへアクセス出来ます。
= step 1 =
全2ページを必ず1枚の紙に両面印刷し、太枠内を水に濡れてもにじまないペンで記入。
= step 2 =
水に濡れてもにじまないペンと一緒に日頃使用するバッグや災害持ち出し袋に保管
= step 3 =
災害時に未記入の部分を記入し避難所の受付へ提出
避難所利用者登録票を用意しましょう
それでは避難所利用者登録票をダウンロードしましょう。記入例がこちらになりますので参考にして下さい。
(クリックすると大きく表示する事ができます)
以下のダウンロードのボタンをクリックするとダウンロードページへアクセス出来ます。
避難所利用者登録票(日本語)
避難所利用者登録票(英語)
避難所利用者登録票(ポルトガル語)
= step 1 =
全2ページを必ず1枚の紙に両面印刷し、太枠内を水に濡れてもにじまないペンで記入。
= step 2 =
水に濡れてもにじまないペンと一緒に日頃使用するバッグや災害持ち出し袋に保管
= step 3 =
災害時に未記入の部分を記入し避難所の受付へ提出